あの電話は、呪われている

その電話は、とある廃墟に放置されていた。
その電話は、かつては病院の受付に置かれていたというが、今は誰も使わない。
しかし、夜になると、その電話からは不気味な呼び出し音が鳴り響くという。
それは、死んだ人たちからの電話なのだという。

ある日、その電話に興味を持った高校生のグループが、試しにかけてみようと決めた。
彼らは、その廃墟に忍び込み、その電話に近づいた。
その電話は、まるで彼らを待っていたかのように、ガチャガチャと音を立てた。
彼らは、その電話を取り上げて、受話器を耳に当てた。
その電話は、彼らに話しかけた。

「こんにちは、あなたは誰ですか？」

その声は、若い女性の声だった。
彼らは、その声に驚いたが、好奇心が勝って、話し始めた。
その声は、彼らに色々な質問をした。彼らは、その声に答えた。
その声は、彼らに親しげに話した。彼らは、その声に心を開いた。

しかし、その声は、次第に変わっていった。その声は、彼らに不快なことを言い始めた。
その声は、彼らに罵り始めた。
その声は、彼らに脅し始めた。
その声は、彼らに死を宣告した。

「あなたは、もうすぐ死にますよ」

その声は、そう言って、笑い始めた。
その笑い声は、彼らの耳に刺さった。
彼らは、その電話を切ろうとしたが、切れなかった。その電話は、彼らを離さなかった。
その電話は、彼らを呪った。

その後、彼らは次々と不幸な死に方をした。
その電話は、彼らの魂を奪った。その電話は、まだ呼び出し音を鳴らしている。
その電話は、次の犠牲者を待っている。